模写というのは絵の上達に必要なことの一つです。模写をすることで好きなイラストレーターの絵柄やデザインを勉強できます。
絵を学びたい気持ちはあるけど、絵が下手な人にとって模写一つするのも大変なことだと思います。
今回はそんな方のために模写の仕方についてお伝えしたいかと思います。
なぜ模写をするのが難しいか
絵の下手な人が模写をするとなるとデッサンの狂ったものができてしまうのか?
それは物をキーワードでとらえているからです。
例えば絵が下手な人が手を描こうとすると、目の前に資料があるにも関わらず、頭の中の情報に頼ってしまうのです。
そういう癖ができてしまっているのです。
強制的に描ける状況を作る
上記の癖ができている状態で模写したとしてもろくでもないものを量産するだけで、たいして勉強になりません。
これを解決するには、以前紹介した上下逆さにして模写するのが方法の一つとしてあります。
今回は模写の対象にグリッドを引いて模写をする方法を紹介したいと思いします。
方法
ここでは実際の方法を紹介します。
①まず各種道具を用意します。
必要なものは、模写したい写真・絵の画像、描く紙、鉛筆(シャープペンシルでも可)、消しゴム、定規です。
この時模写したい写真・絵の画像は、紙よりも小さいサイズを用意してください。
②模写したい写真・絵と同じサイズの枠線を、定規で計って紙に描きます。
③模写したい写真・絵の画像にグリッド線を描きます。
向かい合う頂点同士を線で結びます。
できた中心点から上下の線と並行に、縦と横の線を引きます。
画像のようにひし形を作ります。
最初に描いたバッテンとひし形とで交差する点ができましたので、そこから上下の線と平行になるように線を引きます。
ひし形やバッテンの斜めの線を消します。
④描く紙のほうにも③とおなじようにグリッドを引いていきます。
⑤模写したい写真・絵の画像を参考に紙に点を打っていきます。
⑥全部の箇所の点を打つと混乱してしまうと思いますので、初めのうちはある程度点を打ったら、その点を結ぶように線を描くといいでしょう
もし③、④の段階で引いたグリッドでも自分には厳しいと思いましたらさらにグリッドの数を増やしてみてください。
⑦ ⑤、⑥の工程を繰り返しします。全部の線を描けたら完成です。
最後に
この練習はデッサンをしている人には一般的かと思います。
ただこの練習は絵をある程度描いてきた人にも有効で、理由として自分の癖やデッサンの狂いに気づけるからです。
ある程度上手い人なら、
ここの形はこうなっているとか、
このパーツの意味はなんなのか、
と考える余裕があるかと思いますし、そのほうが上達します。
しかし絵が下手な人は、そういう細かいことは置いといて、まずは正確に描写し、絵を描くときの変な癖を取っ払うことを重視したほうがいいです。
さらに言うなら絵を描くという感覚を捨て、作図するという気持ちで挑むといいかもしれませんね。