イラストにおいて流体やプラズマなどのエフェクトは演出上重要な役割を持ちます。
今回は火のエフェクトの描き方についてご紹介したいと思います。
火とはなにか
一般的によく見る火というのは赤いです。赤い火というのは燃焼物が空気が足らず不完全燃焼を起こしているからであり、効率よく燃えているとき、火は青くなります。
火が赤いときは無数のすすが熱せられて赤く発光しているためであり、人間の目にはそれが赤い火として認識されます。黒い煙も一緒に発生しますが、これは燃焼しきれなかったすすです。
火が上に立ち上るのは、空気の対流の影響であり、熱せられたすすが周りの空気よりも軽いため急速に上昇するからです。
ちなみに太陽が見た目燃えているように見えるのは、酸素による燃焼でなく、とてつもない重力により水素が核融合を起こしているためです。
この時水素4つで1つのヘリウムになるのですが、ヘリウム1つは水素4つよりも軽いです。
このヘリウムになる過程で余ったものが、莫大な熱や光となって人間に観測されるわけです。
火の描き方
火の簡単な説明もしたので、それでは実際に描いていきましょう。
①火の輪郭
まず火の輪郭を描いていきましょう。
輪郭は非常に重要なので、資料を必ず見ましょう!!
火の温度は赤→橙→黄→白の順で高くなっていきますので、まず赤で火の輪郭を描いていきます。
基本的にエアブラシで描いてます。
②少し温度の高い部分を描く
①で描いた輪郭より一回り小さくオレンジで温度の高い部分を描いていきます。(多少はみ出しても大丈夫です)
③黄色の部分を描く
火の揺らめきを意識しつつさらに温度が高い黄色の部分を描きます。輪郭と同じく、この揺らめきは目立つのでしっかり描きましょう。
④火の最高温度の部分を描く
火の最も高温の部分を白で描いていきます。
これは資料を見つつ温度が最も高い部分を描いあげるといいです。大体火の根本や、中間部分にアクセント程度にちょっと入れると火っぽくなります。
だいたいはこれで完成です。
⑤仕上げ
④の段階でも十分かもしれませんが、周りにグラデーションを描いたり、周りに火花とか描いてあげてもいいですね^^
最後に
今回は火の描き方を紹介しました。今回紹介した描き方はあくまで一例です。
エフェクトはイラストの中でも楽しい部分だと思うので、皆さん自分なりの描き方を模索していきましょう!!