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初心者向けに絵の描き方を紹介をしつつ色々考えるブログ

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イラストは要素を足していくとリアルになる

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イラストを描き終えたは良いけど、なんかあっさりしているな……とかしょぼいなと思ったことはないですか?


今回はイラストに密度を与える方法をご紹介したいと思います。

イラストは要素を加えていくとリアルになっていく

イラストは線画、影、色、質感……等の要素で構成されています。この要素の組み合わせで、リアルさを与えたり、漫画っぽくすることができます。


と単純に言えばそうなのですが、要素は何があるのか? どう加えたらいいのか? と思うと思います。次の項ではそれらを説明します。

イラストを構成する主な要素

〈線〉
描写対象に線を加えることにより、イラストはぐっと漫画やアニメっぽくなります。
漫画っぽくなるとは言え、線の太さやストロークの長さを変えることにより、遠近感や質感を加えることができます。日本人は私生活で漫画を見る機会が多く、資料も充実しているため比較的習得しやすい要素です。

〈光源〉
光源により物体に陰影が生じます。漫画等では付けないケースもありますが、陰影をつけることにより、物体の立体感が増します。

〈色〉
物体の色です。漫画では基本的に色は付けないですが、最近ではフルカラー漫画も結構あります。
基本色と陰影だけでもかなり密度が増します。
人間だと体の部位により色が違うということや、日焼けなども考慮して肌の色を塗るとさらにリアルになります。

〈質感〉
物体の質感です。その物体の表面がつるつるしていたら、鏡のような反射がおきます。逆にざらざらとしていたらその物体はマットな質感となります。テクスチャなどで表現すると効率がいいです。

〈反射〉
質感によりその反射の仕方は変化します。例えばつるつるしている質感なら鏡のように反射し、ちょっとざらざらしている物体の場合ぼやけるように反射します。

〈屈折〉
水面などの透明な物体を描くときにこれを意識するといいでしょう。見え方としては、例えば人物が水面から顔を出していた時、体はそのまま見えるのではなく、水面下の体は折れ曲がって見えます。
たいていの場合屈折の要素がある物体を描くときは反射も意識する必要があります。

〈遠近感〉
線画の付け方や空気の層やパースにより、絵の中で距離感を付けることができます

要素をどう加えるか?

前の項で基本的な要素を紹介させていただきました。この項目では、上記で紹介した要素をどう加えていくか、簡易的にご紹介したいと思います。


物体ごとに上記の要素があり、イラスト内で描写する物体ごとに線の太さや光などの要素を弄って描写する必要があります。


例えば線の要素で云えば、手前の物体の線は太く、奥にある物体の線は細くする必要があります。


質感ならば金属を描写するときは金属のテクスチャを使い、人肌なら少しざらざらしたテクスチャを使います。


つまり物体ごとに要素をどの程度描写するか変わってくるのです。

イラストにより省略すべき要素もある

イラストによっては省略すべき要素もあります。例えば写真みたいなリアルなイラストにしたいなら主線は描かないですし、逆にデフォルメの利いたイラストにしたい場合は色や質感をそこまで緻密に描写しないほうがいいです。

最後に

今回はイラストのを構成する物体を、リアルに見せる要素をご紹介させていただきました。


今回ご紹介した要素を調べて訓練していけば、次第にリアリティのあるイラストが描けるようになってくると思います。