お疲れ様です。
金属を描いたけど、なんか金属っぽさがでない、なんか面の表面が寂しい
ということがあるかと思います。
そんなときは面に反射の要素を付け加えると解決するかもしれません。
反射の要素とは
ここでは鏡面反射と拡散反射について解説します
〈鏡面反射〉
画像のようにある方向から来た光が面に当たり反射する現象です。
この時、光の入射角と反射角は同じになります。
実際にどうなるかというと下の画像のようになります。
名の通り鏡ですね。
また、キャラクターの目などで描写してるハイライトってありますよね。
アレも周りの物体が鏡面反射してああいう風に描写しています。
目については↑で説明しとりますので、気になったらどうぞ!!
鏡面反射が強い物体: 鏡、金属、つるつるした物など
〈拡散反射〉
鏡面反射の項で説明した通り、光の入射角と反射角は同じ角度になります。
しかし光が当たる面がざらざらしている場合、光は乱反射します。
なぜこうなるかというと、超アップでざらざらしている面を見ると、下の画像のようになります。
これにより光は色んな方向に反射するというわけです。
実際に下の画像みたいに面にぼやけた像が描写されます。
拡散反射が強い: 布、木材、ざらついた物など
物体は上の二つの要素を併せ持っていて、鏡面反射が強いか? 拡散反射が強いか? という風になります。
他にもレンズや宝石など、光が物体の内部に入り込んだり、物体の中に入り込む際光は屈折する現象というものもあります。(今回は反射だけですが)
実際に描写する
さて、実際に描く際ですが、例えば画像のメカで反射のテクニックを使っています。
肩の接続パーツが付け根の装甲部分に描写されています。
こちらのメカの場合はそこまで鏡面反射は強くないけどかといって全く反射しないってわけでもない感じなのでこのようにぼやけた反射となっています。
この時に反射する面の色を意識して描いてあげるといいです。
また物体に近い箇所はその部分がくっきり映りますが、離れていくにつれて輪郭はボケていきます。
(物体の近くの箇所はくっきりとしていて、奥にいくにつれぼけてくのが確認できると思います)
逆に、つるつるした表面で、鏡面反射が強い場合は全部くっきりと映ります。
面に反射した物体がどう映るかについては、実際に鏡を使って、描写するものと同じような状況を作り出したり、3Dソフトが使える人はそれを使ってシュミレートするといいと思います。
最後に
まとめると
・鏡面反射が強い物体は、つるつるした材質のもので、面に物体をそのまま映します。
・拡散反射の強い物体は、ざらざらとした材質ののもので、面に物体をぼかして映すします。
今回は反射のことについてご紹介しました。
イラストでも全部同じ表現にするのでなく、箇所によって違いを出すとメリハリが効いた、いいイラストになるんじゃないかと思います。
それでは次回もまた!!