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初心者向けに絵の描き方を紹介をしつつ色々考えるブログ

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使ってみたら意外に機能拡張しているSAI2について

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以前こちらの記事で紹介したSAIですがもう少し紹介してほしいとの要望がありましたので、今回はそのことについてご紹介させていただこうと思います。

SAIとは

2008年12月にリリースされたペイントソフトです。Photoshopのようにフィルタ―やテキスト入力の機能がなく、描画機能に特化したソフトです。機能を絞ったおかけで直感的に操作でき、動作は非常に快適で、絵を描くだけなら十分なツールです。


当時はその使いやすさからすごいソフトと騒がれたものです(今でも一部の人は使っています)。

SAIの欠点

SAIの描きやすさは他と一線を画すところがあるのですが、機能を最低限にしたおかげで、かゆいところに手が届かないと思うことがあります。

例えば
・ぼかしツールがない
・定規ツールがない
・選択領域の拡張

こうした他のソフトにはありそうな機能がないので、これらの機能を使いたくなったらいちいち他のソフトを立ち上げないといけないという手間が発生しておりました。

SAI2へ

近年SAI2というSAIの後継ソフトが開発されています。まだ製品版というわけではないですが、SAIの購入者はライセンスキーがそのまま使えます。


私もたまにこちらのソフトを使っているのですが、SAIの欠点であったかゆいところに手が届かないというのが少しずつ解消されてきて、さらに使い勝手のいいソフトになっているという印象です。

〈フィルタでガウスぼかしが使える〉
こうした処理はPhotshopのほうが遥に充実しているのですが、簡易的なぼかしを行うならソフトの移動の手間を減らせるのでありがたいです。ガウスぼかしの使いどころは、人物の手前や奥のものをぼかし、遠近感を表現するときなどに使えます。

〈テキストツール〉
これもすごくしっかりレイアウトしたいときはIllustratorを使ったほうがいいのですが、ちょっとした文章を入れたい時に便利です。

〈定規ツール〉
平行線や円や集中線があります。特に集中線の存在はすごくありがたく。
一点透視のパースが引けますし、工夫の仕方によっては二点透視や三点透視のパースもひけます。

〈レイヤーが複数選択可能〉
SAIを使ってて不便だったのがレイヤーを複数選択できないことでした。
例えば線画、色、影を移動したい時です。SAIだと複数選択できないため、一つ一つのレイヤーで移動させなければなりませんでした。しかも移動したら違和感が生じないようにドット単位で位置を合わせる必要があります。
線画、色、影の3つのレイヤーくらいならまだいいのですがこれが、5、10となってくると……ゾッとします。
しかしSAI2では複数のレイヤーが選択でき、しかも選択範囲で囲った範囲のみ移動できるので、作業が著しく短縮できます。すばらしい機能です。

〈漏れ出し防止機能〉
塗りつぶしができるバケツツールは、線に少しの隙間があると全部が塗りつぶされてしまうのですが、この機能があることにより多少隙間があっても、塗りたい範囲内を塗りつぶしてくれる機能です。

〈レイヤーの合成モード〉
前のバージョンでは、レイヤーの合成モードが8種類しかなかったのですが、SAI2は25種類です。
恐らく使う合成モードはだいたい決まっていますが、合成モードの選択肢が多いことで画面に変化を付けたい時の選択肢が広がりました。

SAI2の欠点

機能が大幅に拡張され欠点らしい欠点は見当たらないのですが、一つだけおおきな欠点があります。それはぼかしツールの廃止です。

 

SAIのぼかしツールは非常に強力で、このツールがあるからSAIを使っているといっても過言ではないのですが、廃止されるとなると考え物です。

 

一応水彩ツールの設定でSAIのぼかしツールに似たようなものはできるのですが、まったく同じとは言えなかったです(私がしっかりした設定を知らないという可能性もあります)。

最後に

今回はSAI2に関して少しご紹介させていただきました。今回の記事を作るにあたってしっかりと触ったのですが、その機能の単純さから直感的で扱いやすく、上記機能の追加により格段にイラスト制作がしやすくなっていると感じます。

 

SAIは10年前のソフトということもあり流石に今から始めるのは今更感があります。
SAI2も現状では製品版でなくバグが出やすいので、万人におすすめできるものではありませんが、製品版がリリースされたら初心者の入門用お絵描きソフトとしてよさそうですね。

 

↓SAI2の体験版があります。↓

www.systemax.jp