イラストや漫画を描いていると、静止画の状態で動きを表現しないといけない場合があります。
今回はそうした場合にどのように処理すれば良いのかご紹介したいと思います。
効果線とは
漫画などを見ていると線がたくさん引いてあることがあります。ご存知かとは思いますがこれが動きをつける上で重要なファクターとなります。
線の引き方のコツ
効果線を引くときは、ただ闇雲に線を引けばいいというわけではありません。
効果線の弾き方のコツは場面にもよりますがランダム性を持たせて線を引くと効果的です。
例えば下のサンプル画像のように
サンプル画像にもある通り、効果線は線がまとまっている箇所と線画がちょっとしかない箇所があります。
このように線にランダム性をもたせることにより自然なスピード感を表現できます。
他に引き方のコツとしては線の筆圧を調整し入りを細く、抜きを太くします。
また一つ一つの線自体は同じ太さにすることです。
線の数により速度を表現する
これも場面場合にはよりますが効果線の数を調整することにより、速度を調整することが可能です。
例えば線を少なく描けば低速で移動するものを表現でき、
逆に線を増やせば高速での移動を表現できます。
集中線でも応用が可能
こうした効果線の弾き方は、集中線でも応用が可能です。線をランダムに引く感覚を利用し、自然な集中線を引くことができます。集中線は漫画的な表現でかなり頻繁に使う効果なので使えるようになった方が良いでしょう。
集中線も上記で説明したとおり。数を増やせば場面に勢いが付き、数を減らすほどあっさりした印象になります。
グラデーションでスピード線を表現する
場所によってはランダム性を持たせつつグラデーションをかけるように線を引くことによって効果的に場面を表現できる場合があります。
例えばメカなどに勢いを持たせたい時です。
メカの影になる部分にグラデーションで効果線をつけますと、面の違いを強調できるとともにスピード感を付けることがきるという一石二鳥の効果を持たせることができます。メカ漫画では一般的な表現です。
ぼかしで表現する
こちらのイラストでは、手の動きをPhotoshopのフィルタにより表現しています。
使ったフィルターは「ぼかし(移動)」で、手軽に動きを表現することができます。
最後に
これらの方法は漫画などで頻繁に使う方法です。割と必須な技術でありますので、描けるようになったほうがいいですね。