キャラクターを描いたあと背景が描けるとかっこいいですよね!!
作品の質を上げる意味でも、今回は背景でもよく描く必要のある、空の描き方についてご紹介したいと思います。
雲の原理
海や地面の水分が地上で熱されると、水分は蒸発して水蒸気となり上昇気流にのって上空へと運ばれます。
上空に運ばれた水蒸気は、上空の火山灰や土埃などの電位を帯びたものに引き寄せられ(水は極性があり、いろんなものとくっつきやすい)それを基点に雲は成長すると言われています。
また、宇宙から飛来する宇宙線が、大気中のチリに電位を帯びさせるとも言われており、よくわからないですがいろいろ研究が進んでいるそうですね。
雲を描くメリット
雲がない空は現実では気持ちいいですが、イラストで見ると少し寂しいです。(もちろんイラストの意図によりそれは変化しますが……)
雲はイラストに流れを生むことができ、季節感や時間帯など様々な要素を加えれます。
また手間的にも簡単な部類なので、手軽にイラストの密度を上げることもできます。
このように恩恵は計り知れないものがあります。
雲を描く前に
実際に雲を描く前に上の写真を見ていただきたいです。
これは私が撮った画像ですが、手前の雲は大きく広がって、奥に行くにつれ小さくなっていくのが確認できます。
この現象をあきらかにするため、観測者と雲の関係を横から描いてみます。
手前の雲は画面内で大きく、雲の底面がよく見えます。雲の上部は少ししか見えません。
奥の雲は画面内で小さく、雲の底面は少しだけしか映らず、雲の上部はよく見えます。
勘のいい方はお気づきかもしれませんが、雲にも遠近感があるということです。
地球は球体なため雲もゆがむ
こちらの写真でも確認できるかと思いますが、雲は地球が球体なため、見る範囲により形がゆがみます。↓に記したラインのように雲の全体的な流れもそうなっているかと思います。
この歪曲は上空に行くほどきつくなっていきます。
もちろん大気中の雲の進行方向によって雲の全体的な流れは変わります。
ただ資料を見るときそういうのも意識すると違うかと思います。
雲の密度の違いにも注意
先ほどの画像ですが、こちらを見ていただくと雲によって影ができているのとそうでない雲が確認できるかと思います。
これは雲の密度の違いからそうなります。
雲の密度が高ければ影ができますし、薄ければ影ができません。(というより目立ちません)
まとめ
今回は座学までです。明日実際の描き方をご紹介しますので、明日もよろしくお願いします!!
↓後編ですこちらもよろしくお願いします!! ↓