デジタルイラストは左右反転、複製を活用しよう!! - ネオログで、デジタルイラストは左右反転、複製を使えるときは使ったほうがいいと紹介しました。
しかしなんでもかんでも複製すればいいというわけではありません。
今回はそれについてお話したいかと思います。
物を複製する際は拡大縮小の倍率を考えよう
今回お伝することは、イラストを複製する時は、拡大縮小の倍率を考えたほうがいいということです。
これはイラスト奥の物体を手前に複製する場合や、あるいはその逆のことを行う時のことを指します。
理由
なぜ上記のことを行う際に注意したほうがいいのか?
例えばイラスト奥の物体を手前に複製する場合を考えてみましょう。
イラスト奥の物体は、あくまで基本的にそのサイズに見合った手間で描いています。
その物体をイラスト手前のほうに拡大縮小して持ってきても、奥の物体として描いたものなので、手前に持ってきてもディティールのサイズ感が合いませんし、線が汚く見えます。(線画を生かすイラストの場合)
さらに画像の位置にソファーを持ってくる場合、画面の手前になってゆくにつれ物体は引き伸ばされるので、その点でも無理が出てきます。
逆に手前の物体を奥に複製した場合は、奥なのに異様にディティールの入ったものが出来上がります。
自分の中で拡大縮小の倍率の範囲を決めよう
解決法の一つとしては複製して拡大縮小をかける場合は、その倍率を制限するということです。
例えば±20%の範囲内に抑えたり、±30%の範囲内に抑えたりと、自分の中で許容範囲を作ってあげるといいです。
許容範囲を超える場合
当然イラストによって、拡大縮小の許容範囲を超えてしまうこともあります。
そんなときは拡大縮小したものをベースに、そのサイズに見合ったものに描きなおしてあげるといいです。
①まずパースにそって複製、縮小します。
②薄くして下描きとして使えるようにします。
③ペン入れします。このとき奥の物体なので、手前のものよりディティールを少なくするといいです。今回はクッションのエッジの線を省略しています。
厳密には画像に青で記した部分は圧縮されます。
しかし長くなるので今回は省略します^^;
ただし上記で説明したことは、ごまかしが効く場合や、急いでいる場合は、自分の許容範囲を超えても拡大縮小かけていいと思います。状況により判断してください^^
最後に
今回は拡大縮小の倍率についてお伝えしました。
要約すると、拡大縮小は自分の定めた範囲内の倍率で行い、それを超える場合は新たに描くということです。
いくら早さや効率は重要とはいえ、作品の質も考えねばならないのは難しいところです……。
また、使いまわしの絵を使う時も、この法則は適応されますので、注意してください。