皆さんは絵を描くとき、もっと早く描ければいいのに……と思うことがあるかと思います。
今回はやや中級者向けかもしれませんが、絵を早く描くために心がけたほうがいいことをお伝えしたいと思います。
絵の完成の目標時間を決めよう
まず目標時間を定めることにより生じるメリットデメリットを書いてみます。
〈メリット〉
・定めた時間までに終わらせようという気持ちが働き、手が早くなる
・絵の作業に対する時間感覚が身につく
・効率の良い作業法が思いつきやすくなる
〈デメリット〉
・のんびり描けない
・焦って雑になる
等です。
絵を早く仕上げることは、絵を仕事にしていく上で重要だと思うのでなるべく目標時間を定めたほうがいいと思います。
なぜ絵を早く仕上げることが仕事の上で重要なのか?
絵の仕事はたいてい納期が定められています。納期に余裕があるときはいいですが、納期があまりなく複数の絵を仕上げないといけないとなると、やはり早さが重要になってきます。
イラストAC等に投稿して不労所得で稼ぐ場合も一日に数枚コンスタントに絵を仕上げる必要があると思うので、その場合も一枚あたりにかけれる時間を考えなければなりません。
そうなると絵を仕事にする場合、目標時間を定めるというのは切っても切り離せません。〈まあ、絵に限った話でもないと思いますが。〉
別に絵を仕事にしたいわけでもない人でも、いつまでも時間をかけてしまうよりかは、ある程度目標時間を定めて止め時を定めて次の絵に行ったほうが、上達の機会に恵まれると思います。
目標時間の定め方
これは私が普段行っている方法ですがご紹介します。
〈作品のだいたいの完成イメージをもつ〉
私はラフを描く前や描いた後に資料を集めるのですが、その資料を見てだいたいの完成イメージを固めます。
例えば、今回描く絵は白黒にしようとか、描き込んでリアルにしようとか……です。
それを決めればおのずと大体の時間は定まってくると思います。
〈重要箇所を決める〉
例として下の絵で説明します。
この絵だと顔が一番重要で、スクールバックが次点、その次が胸とお尻で、後はそれ以外という順番でしょうか。〈描く人や絵の内容により順番は変化しますが、顔はだいたいにおいて最重要です。〉
下の画像の各重要度はアルファベット表記でAが重要となっています。
描く場所の重要度を定めることにより、その部位にかけれる時間も決まりますし、手を入れるとこ抜くとこが
明らかになるため、絵にメリハリを持たせられます。
一番大きいのは重要度が低い箇所で、無駄に時間を費やすことが減ることでしょうか。
〈作業工程を明らかにする〉
上記で決まったことをてがかりに作業工程と各工程にかかる時間を書き出します。こうすることにより作る絵の完成までの道筋がある程度はっきりし、今がどの段階ということが具体的にわかります。
あとは完成に向かって突き進むだけです。
まとめ
・目標時間を定めると手が早くなる
・目標時間を定めるのは絵を仕事にするうえで重要
・絵の完成までの道筋を定めよう
偉そうに言いましたが、私も徹底できてるとは言い難いですし、目標時間を定めてもオーバーすることが多いです。
しかし目標時間を定めれば、たとえ時間をオーバーしてもなにも定めてないときより早く描けるのは確かなので、是非とも採用してみてください。