絵を描き始めて幾分か経つけど漫画描いたり絵に色付けしてみたいなぁ。でもデジタルとアナログどっちがいいんだろうか……。
と、考えておられる方に向けて今回はお伝えしたいと思います。
自分にとっていいほうを取り入れよう
答えになってない……とお思いでしょうが、その理由を説明する前に絵が完成するまでの工程を説明します。
①ラフ
頭に浮かんだイメージを描きだす。
↓
②下書き
資料を見つつラフに説得力を付けていく。しっかりとデッサンをとる。
↓
③ペン入れ
ペン入れをすることで絵に立体感や力強さをだす。
↓
④色塗り
色や陰影、質感をつける。
↓
⑤仕上げ
はみ出しなど汚いと思う箇所の直し。
と、ざっくり言うとこんな感じです。
人によって下書きからいきなり色塗りに入ったり、いきなりペン入れしちゃうって人もいますが、描き始めはだいたいこんな手順かと思います。
それぞれのメリット、デメリット
さて、自分にとっていいほうを取り入れようというのは、
工程によってアナログのほうが早かったり、デジタルのほうが早いといったことがあるからです。
アナログ、デジタルのメリット、デメリットを書いてみます。
〈アナログ〉
メリット
・手書き感が出る。独自性、温かさがある。
・基本やり直しができないため、描き込む一筆ごとに緊張感がある。
・色紙に描いてと言われた際に対応できる。
・実際の形に残る
デメリット
・画材にお金がかかる。
・用意が大変
・汚れる
・片付けが大変
・描いたものや道具がかさばる。
〈デジタル〉
メリット
・初期費用はかかるが、長い目で見るとリーズナブル
・やり直しができる
・ツールの力により圧倒的時間短縮が可能
・片付けが楽
・色塗りが楽(箇所によってバケツツールで一発でベタ塗が可能)
・3Dが使えるのでデッサンが苦手でもそれなりのクオリティのものができる。
・フリー素材が使える
デメリット
・初期費用が高い
・実際の形に残らないためデータが消えたりしたらOUT
・ソフトの使い方を覚えるのが大変
・やり直しができるので、いつまでもやり直してしまう
・均一になりやすい
です。
それぞれいいところ悪いところがあります。
ハイブリッド型が一番早い
私が思うに下書きまではアナログで作業し、それ以降のペン入れからはデジタルを使ったほうがいいと思います。
というのもデジタルはパース定規等で正確に描ける分逆にそれがあだとなって逆に時間がかかってしまう恐れがあります。
下書きまでの段階ではそれほど正確さはいらないと思いますので、下書きまではアナログでスラスラと描いたほうがいいと思います。
使う画材は基本鉛筆、もしくはシャープペンとあと消しゴムで、恐らく誰でも持っているものでできるので、それほど敷居も高くありません。
それに下書きまでとは言え形に残るので、描いた枚数をみて達成感に浸れます(笑)
ペン入れですが恐らく好みがかなり分かれるかと思います。
アナログは基本的に失敗できないという緊張感がかなりあります。しかしデジタルみたいに拡大機能はないので必要なところのみに集中できて、結果早く描けます。
デジタルは何回でも失敗できるし、綺麗な線が引けるまでやり直すことができます。しかしやり直しすぎて無断に時間を描けてしまったり、絵を拡大できるため、必要以上に拡大して作業してしまい、ものすごい描き込みをして時間がかかってしまう恐れがあります。
こう描くとペン入れはアナログ有利と思うかもしれませんが、アナログのペン入れに必要なGペンや黒インクなどは画材屋さんにいかないと手に入らないですし、スラスラと味がある線を描くには一定の技が必要です(デジタルも同様ですが、やり直せる分アナログよりやりやすいと思います)。
それに建築物などパースがある程度しっかりしてないといけない物体を主に描く場合は直線ツールが使えるデジタルのほうが有利です。
私は直線的なものやパース定規を使うものを描く傾向が多いので。基本的にデジタルでペン入れしております。
色塗りと仕上げですが、こちらは圧倒的にデジタル有利だと思います。
上記にも書いた通り絵具代がかからないし準備片付けが非常に楽だからです。修正も絵具が乾く時間とかいらないのですぐおこなえます。しかし細部の描き込みすぎは注意する必要があります。
まとめ
・アナログはやり直せないため緊張感がある。そして手書きならではの味がある。
・デジタルはやり直せる。しかしやり直しすぎて時間がかかってしまうこともある。準備片付けがいらない、あと絵具代もかからない。
以上を参考の一つにし、自分にはどっちがあってるか検討してみてください。ではまた!!
