絵を描いてると「ここのパーツどうしよう……」とか
「描けたけどなんかしょぼいな……」といった問題が発生することがあるかと思います。
そんな時は資料を用意せずいきなり描き始めていることが原因の一つかもしれません。
資料を用意しないとなにが起きるか
上記でも少し書きましたが、「悩む」ということが発生し時間がすごくとられてしまいます。
これは自分の頭の中に描く絵のレパートリーが無いことにより生じる現象です。
レパートリーがない状態で悩んでも、出てくるのは基本どうしようもない案ばっかりです。
これが時間をかけて悩みに悩んで描いたけど、なんかしょぼい絵が描ける原因です。
資料を用意するといいことがたくさんある
では資料を用意するとなにが起きるか?
まずご想像のとおり「悩む」といったことが減ります。完成され世に出回ったものを参考にするので、描く絵も流行りや合理的なデザイン、自分の好きな絵師の癖などを学ぶことができ、かなり有効です。
ただ初めのうちは参考資料のデザインを七八割そのままにして、ちょっとだけ変えて描くという描き方にしたほうがいいと思います。理由は大幅に変えると別物になり、結局しょぼい絵ができあがるからです。
「パクリじゃないの?」とお考えになる方もおられると思いますが、ちょっと待ってください。
長い歴史において人間は、自然界や先人達の技術をパクることによりその文明を成長させてきました。パクらなかったら今の文明は存在しません。
さらにいえば何も見ずに時間を描けてなんとか描き上げたオリジナルと思っている絵も結局は自分が今まで生きてきた経験、記憶からなんらかをパクったものです。なにしてもパクリになるなら結局パクリ元にになる情報が多いほうがいいですよね。
ただいくらパクったほうがいいとはいえ、まるパクリとか著作権を侵害するようなことはやめましょう。
資料の集め方
参考の本があればそれにこしたことはないですが、今回は検索方法について簡単にご紹介したいと思います。
普通にグーグルの画像検索すればいいんじゃないの? と思うかもしれませんが、意外にかゆいところに手が届かないです。
例えばかっこいいリボルバーの拳銃が描きたいとします。
- まず初めにgoogleの画像検索でキーワード一つ(例「リボルバー」)で検索します。これで求めている資料があればいいですが、
- 求めているものがない場合はキーワードを二つにしてみましょう。(例「リボルバー ゲーム」)
- 無ければリボルバーの後ろのキーワードを別のキーワードにしてみましょう(例「リボルバー 映画」)。またリボルバーを回転式拳銃と別の言い方にするのもいいでしょう。
- キーワードを三つに試してみるのもいいですが、経験則から二つ以降はたいして効果がない気がします。
- それでも求めているものが見つからない場合は、キーワードを英語にして検索したり、苦しいですが銃がありそうな場所や持ってそうな人を連想してそれをキーワードにしてみましょう。
まあ、リボルバーなら「リボルバー ゲーム」の時点でお目当てのものはありそうですが……。
最後に
偉そうに書きましたが、私も基本自分の考えだけで描きたいタイプなので、
資料を見て描くというのは今だに抵抗があり、この考えを重視しすぎると疲れてしまいます。
本末転倒かもしれませんが、私はたまに何も見ずに描いて精神衛生をたもっておりますので、皆様もほどほどに(笑)