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アウトラインから描く小説再入門 なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか? を読んで【感想】

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皆様読書はしておられますか?
私は活字を読むということがどうも苦手で、読んでると猛烈にあくびがでたり、文章を理解するのが大変で頭痛に襲われたりします^^;
とはいえやはり一冊読めば得られる知識量はそれなりにあり、最近は頑張って読むようにしております。

 

今回は「アウトラインから描く小説再入門 なぜ、自由に書いたら行き詰まるのか? 著者:K.M.ワイランド 訳:シカ・マッケンジー」という本を読みましたので、こちらの紹介をしていきたいと思います。

 

アウトラインから書く小説再入門

小説を書くときはアウトラインから書く

本書のタイトルでも言われている通り、小説を作るときはアウトラインから書きます。
アウトラインとは話の下書きや資料準備段階のようなことで、本書ではこの段階での準備の仕方を徹底的に解説しておりました。

・時系列でシーンを書いてみる。
・マインドマップでアイディア出しを行う。
・googleの画像検索で、舞台装置の資料を集める
・作品の方向性の設定の仕方

 

等の話作りに必要なテクニックが濃縮されています。

アウトラインで書くメリット

本書ではアウトラインで書くと話を書きやすいということを解説していますが、
ここではアウトラインを用意した場合と用意せず話を作った場合どのような違いがあるか書いてみます。

<アウトラインを用意して話を作った場合>
・話の大まかな流れや設定資料のありこれを用意するので、書き始めることがなかなかできない。話の規模によっては年単位の時間を準備期間とする場合がある
・キャラクター性や時系列や世界観が決まっているので、設定の破綻等に気づきやすい
・気に入らないシーンや変だと思った箇所を後から修正しやすい
・話の流れや設定資料を徹底的に用意するため、気の利いた展開を考えやすい

 

<アウトラインを用意せず、その場で考えて話を作った場合>
・すぐに話を書き始めることができる
・勢いのある話を書ける
・一回話が破綻しだすと修正がかなり難しい、終わらせず投げ出してしまう確率が高い

 といった感じです。短編なら直に書いてもなんとかなりそうですが、長編となるとアウトラインの作成は必須のようですね。

 

本書はあくまで小説の書き方の技術書ですが、小説に限らず漫画やゲーム、ブログの構成まで応用可能に感じました。

完全な素人向けではない

あくまで「小説再入門」という本です。そのため完全な素人向けではなく、小説を書こうとしたことはあるけど途中で破綻してしまい終わらせることができなかったり、難があるけど話をかろうじて終わらせることができる等、話を書くために自分なりに色々調べたことがある人向けです。そのため全ての用語に対して解説があるわけではありませんし、「インサイティングイベント(その世界で物語がはじまり止めることができなくなるイベント)」等、著者がアメリカ人なためか日本人には少しなじみのない表現が使われています。

 

自分はライトノベルや漫画を描くため話の書き方を自分なりに調べたことがあるので、かろうじて理解できた感じです^^;

最後に

本書はあくまで話のアウトラインの作り方であって、内容をどうするかは自分で世の作品を見てインプットするしかないです。

 

とはいえ、話の展開はこうすると盛り上がるとかユーモアを入れると話に緩急が生まれる等、話を作る上での基本が詰め込まれています。


本書を読んだだけで話が書けるようになるわけではありませんが、話づくりに苦戦している人は読んでみても良いのではと思いました。

アウトラインから書く小説再入門