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初心者向けに絵の描き方を紹介をしつつ色々考えるブログ

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絵の仕事ごとの違い

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絵の仕事はそれにより様々な違いがあります。

あまりに膨大な量がありすぎて全てを記載するのは難しいですが、今回はイラストのジャンルの紹介をし、自分には何が向いているのか役に立てていただければいいかと思います。

広告などに使える汎用的なイラスト

〈それほど画力がなくてもいい〉
厳密にいうならあるに越したことはないのです。ここは広告の種類によって変わってくることがおおいです。しかし抜けた感じの絵柄が求められることも多く、その場合はデッサンガチガチである必要はないと感じます。

 

〈Illustratorの習得が必要〉
この手のイラストにはAdobe Illustratorの習得が不可欠です。
Illustratorは画像を拡縮・変形しても画像がつぶれないaiファイルでイラストを作成することが可能です。
他のソフトでもaiファイルの作成はできますが、一番機能性が高く、業界でも一般的に使われているので、基本的にaiファイルのイラスト作成の時はこのソフト一択でしょう。

価格は月々2480円で、ある程度余裕がある人以外は、毎日確実に使うと決めないと躊躇する価格です。

 

〈当たり障りのないイラストが求められる〉
イラストに当たり障りなく誰でも親しめる画風が求められます。アニメや漫画絵みたいに癖が強いイラストだと万人に受け入れられず、大勢の人が見るイラストとしては不適切だからです。

漫画

〈画力は二次的なもの〉
漫画は絵は必要ですけど基本的には話で見せるものです。


例えば、
「ワンパンマン」は今では作画が村田雄介氏になり、ものすごく絵が上手いですが。しかし以前に新都社というところで原作者ONE氏が連載していた頃は絵がかなり下手でした。
それでも内容は他に掲載されていた作品と一線を画すものがあり、見初めは絵の下手さに躊躇しましたが、見続けていると全く気にならなくなっていました。

 

このように圧倒的な話の面白ささえあれば、極端な話画力はそれほど重要ではないということです。
いまでは漫画原作者というのも一般的ですので、あまり画力に自信のない人で、漫画に関わりたいという人はこちらを目指してもいいのではないでしょうか?

 

〈色んなものを描く必要がある〉
漫画の絵というのは、その世界のあれこれを描く必要があります。

自分は○○が苦手と言っても、でてくるからには描かないといけないわけです。

もちろん様々な構図に挑戦する機会が強制的にでてくるので、絵はどんどんうまくなっていきます。

 

〈モノクロで表現する必要がある〉
今はカラー漫画というのは一般的ですが、いまだモノクロ漫画というのも根強いです

カラーと違ってモノクロは色のコントラストをより意識する必要がありますので、モノクロで魅せる方法を学ぶ必要があります。

 

〈収入に関して〉
漫画で稼ぐには雑誌に投稿し、なんらかの賞をもらってデビューというのが、一般的な道です。

当たればでかいですが、逆に連載がなくなれば収入もなくなります。
現代ではSNSで投稿していた漫画が一定の評価を得て、そのまま書籍化というパターンもありますし、漫画をyoutubeで連載して広告費で稼ぐという手段もありますので、これに関していえば雑誌で連載はもはや絶対ではないですね。

アニメ

〈絵を動かす必要がある〉
当然ですがアニメでは絵を動かす必要がありますので、当然枚数を描く必要がありますし、早く描くための絵デフォルメと手を早くし絵を量産する必要があります。このように画力はかなり必要です。

 

〈低賃金〉
クリエイター全体が低賃金なことが多いですがですが、特にアニメータは低賃金というのが一般的な認識になっていると思います。

若手アニメータの月収は10万未満という話もよく聞きます。好きなことを仕事にしたはいいけどこれでは・・・という感じです。

こうした問題のため色々対策はしているという話はたまに聞きますが、アニメ黎明期からこうした待遇は変わっていないということを考えるとつまりはそういうことなのでしょう。

低賃金でも問題がない海外に仕事も流れているという話もよく聞きますので、一般的な感覚としてアニメ業界の先は暗いでしょう。

 

〈アニメータのスキルは活かせる〉
アニメーターとして培った技術は他で活かせます。常日頃から絵を動かすことを考えているので、ゲームのモーションデザイナーやゲームで使うアニメーションの作成などがそれにあたります。画力自体はかなり高いので、ゲーム業界以外でも転職は容易な感じがします。

ゲーム系

〈イラスト単体の出来栄えを求められる〉
用途によりますがこの手のイラストでは上記に比べるとイラスト単体での出来が求められます。

そのためキャラクターのバランスやデザイン力、着色の技術が高く求められます

イラスト単体をとことん描き込みたいという人に向いていると思います。

 

〈イラスト作成ソフトの習得〉
ゲーム系のイラストではPhotoshopなどのイラスト作成ができるソフトを習得する必要があります。特にPhotoshopやCLIP STUDIOは仕事の条件として含まれている事が多いので、今から始める方はこの二択(両方)でいいかと思います。

Photoshopは月額980円、CLIP STUDIOは5000円から購入できますので、価格的にも比較的やさしいです。

 

〈会社に就職すれば安定する〉
フリーランスはともかくとして、会社に就職するなら漫画やゲーム業界よりは安定しています。

しかし社員の宿命として、自発的に行動しなければ、同じ仕事ばっかり振られます(会社によるとは思いますが)。あるに事に関してはとてつもなく上手く慣れるけど、それしか上手くならないという話はよく聞きます。

それを解決するには社内で自分はこんなことができる! というアピールをし周囲とコミュニケーションをとる必要があります。会社勤務に向いてる気質の人ならいいですが、そうでない人や会社員だけど自分には向いてないとわかったら別の道を模索したほうがいいでしょう。

最後に

今回は絵のジャンルごとにどんな違いがあるかをご紹介させていただきました。
こうして整理してみるとクリエイター職は収入面でなかなか一筋縄ではいかないとわかります(特にサブカル系)。

画力だけあげても仕事はこないので、いかにしてマーケティング力を鍛えるかが絵描きにも重要になってきますね・・・。